2013/04/30

あっさりと姿を消したカタツムリ。
一晩だけのなんとやら。
愛はいつも空回りなのだよなんつって。



2013/04/29


圧倒的に俗な人間であるうえに、どうやら寂しがり屋でもある僕は、レタスについてたカタツムリを部屋まで連れてきたりする。
仲良くしようよ。


2013/04/27

転がり落ちても、踏み外しても
たいしたケガはしないと思う。




2013/04/26


今日のチベット語。
ku-chi(クチ) pleaseみたいな感じかな。
まかない作ってというときに、女の子に「クチ、クチ」言われると、その響きがなんかかわいいから、何でも作っちゃうよという気になる。

まあ、飲み屋で痛い目に合うおっさんだよな、これじゃ。




2013/04/25


旅に出たくて出てきた僕と、出るしかなかった人。
次はどこに行こうかなと思う僕と、どこに行くすべもない人。
帰るとこがある僕と…いやいやもういいか。

Billie Holidayとインドラムの夜です。
今日は満月なのかな。



2013/04/24

ダラムサラに来て二ヶ月。季節も変わったが、見える景色がだいぶ変わってきた。小さな街のおんなじとこばかりぐるぐるしてるってのに。
もっと知りたいと、いろんな人と会話を重ねるたびに、その先の焦点がぼやけていく。霧のように正体がなくなる。

そもそも焦点なんてないんだよ。目を凝らしちゃいけないんだよ。
人と人の間の、言葉で説明しきれないもやもやの中に、もやもやな自分を混ぜ合わせていくだけなんだよ。
そんでよーく泡立てて、ふんわり焼いたシフォンケーキにたっぷりのっけていくだけ。




2013/04/23

お寺にて。
小さい部屋でお祈り中のお坊さんに声かけて、両替してもらってる人を見た。
小銭不足のインドで、確かにここには小銭が山ほどあるし、日曜だってやってるし。
でもお寺だよと思うのだが。
三輪車でコルラしてる子もいるし。
彼らの信仰の加減がよくわからん。



2013/04/21

うわさ話好きのチベット人。
街をあるいてると、若い男2人が誰かのうわさ話をしている。下品な話をしているよう。なんとなく聞き耳をたてていると彼らの話の中に「ほにゃらら」という言葉が聞こえる。
僕は驚いている。「久米宏すげーな」と思わず声に出してしまう。

というどうでもいい今朝の夢。



2013/04/20

インド人おかまに振り回されるダラムサラの週末。



2013/04/19

たまに来るバーにてビールを飲みながら、大画面でクリケット観戦。しつこいようだが、どうしても納得がいかないので、もう一度このスポーツの納得のいかなさについて考えてみる。

ピッチャー的な人が投げて、バッター的な人が打つわけだが凄さが全く伝わってこない。ピッチャーが投げるのはワンバウンド。若い頃の松坂みたいな浮き上がってくるまっすぐとか、ヤクルト伊藤智みたいな高速スライダーとか、目の前から消えるフォークボールとか、そういうのはないのよね。それでバットは羽子板みたいだし。後ろにとんだあたりそこねでも喜んで走ってるし。プロスポーツなんだからその技で魅せてくれないとと思うのです。高校生だったハンカチ斉藤君が延長10何回で田中マー君に投げた149キロのまっすぐなんてその一球だけで号泣したよ俺は。それに比べあんたたちはなにをそんなに必死だったり悔しがったりしてるのか意味わからん。バッターがしっかりつけてるプロテクターが余計にイラッとしたりして。

8億もいるインド人たちよ、その埋もれている才能を他のところで発揮してみたらどうだろうか。その気になればインドからイチローだってダルビッシュだって出てくると思うよ。
って、俺は野球が好きだって話なんだけどね、ただ。
あー神宮でビール飲みたくなってきた。




2013/04/18


今、猛烈に猫とふれあいたい。小さな体の重みを僕に預けて欲しい。
比喩でも何でもなくリアルな猫ちゃん。
疲れてんのかな。
あーどこかに貸し猫いませんか、ダラムサラ。

「うちにも貸し猫が一匹おりましたけど、先からの長雨で骨は骨、皮は皮に…」
こんな夜は落語でも聞きながら寝るに限るな。とびきりくだらないヤツ。



2013/04/17

インドの少年の、思った以上に丁寧なペンキ塗りを眺める。
僕はビールを飲んでいる。
真白な蝶が飛んでいる。



2013/04/16

チベット人がみなそうなのか、たまたま周りがそうなのかよくわからないが、みなとてもよく悪態をつく。よく聞く言葉の意味を聞いてみると、だいたい悪い言葉のよう。そういや全く英語ができないくせにとても流暢に「OH,SHIT!」とか言ってのもいるし。

今日、ほんの些細な頼まれごとを忘れただけで、おとなしめの女の子に言われた一言を日本語にしてみる。

「この、老いぼれヤク野郎が」

ちょっとゾクゾクしてる自分がいる。



2013/04/15

忙しいのはいいことだし、日本食が世界的に人気があるのもわかるけど、「sushi!sushi!hooo!!」っていう西洋人たちがたまにどうしようもなく白痴的に見える。内緒の話ですが。


2013/04/14

ここにいるチベット人たちは、インドに来てどれぐらい経つのかとか、何歳ぐらいでインドに来たのかとかいろいろ要因でしゃべれる言葉に違いがある。
若いうちに来た人やここで育った人などは(2世、3世もいるのかな)ヒンディーが達者だけど、中国語は忘れてしまっていたりという、ヒンディーと中国語の濃淡が主だけど、ネパール語も話せたり、英語の得意不得意があったりで、いろいろな言葉が飛び交っている。で、僕の周りでは中途半端な日本語も聞こえてきたりという感じ。
よく見てると、その場にいるメンツにより細かに使い分けているようで、内緒話や陰口を、そのたくみな言語能力で話し分けてる模様。英語すら心もとない僕にとっては想像できない世界。

と思って考えてみたら、そういや僕もある飲み屋(まあほんやら堂ですが)で津軽のおじさんと、僕たちにしかわからない卑猥な言葉をただ連呼してた夜があったなということを思い出す。思い出さなくてもいい話だが。



2013/04/13

ケーキ作りの途中、ちょっと前まで僕の周りはミツバチだらけだったのに、気づくとここんとこハエが増え始めた。
シャワーから出てくるのが水だろうがお湯だろうが、なんでもでてくりゃいいやと思うようになった。
というちょっとワイルドな季節感。
だいぶ暑い日が増えてきました、こちらは。



2013/04/12


ひと月以上チベット語に囲まれているのに、さっぱり話せそうな気がしない。さすがにみんなあきれ始めてる気がする。
このままではまずいと一念発起して、参考書を開いてみるが…。

以下、勉強の仕方を忘れてしまった37歳の勉強机の図。
Ornette Colemanとか聞いてて頭に入るはずがない。


2013/04/11

下の街まで行き、女の子たちの買い物につき合う。
お祭りのようで、屋台というか出店というかそんなのがいっぱい。人出もたくさん。
それにしてもその買い物っぷりの凄まじいこと。まあ、喧嘩しにいってるようなもんだなと思って後ろで眺めた。
くそったれだのおたんこなすだの、いやいやそんなんじゃすまないような罵詈雑言を浴びせ合いながら買い物してるんだろうな、きっと。




2013/04/10

仕事中暇な時間に、店の女の子がなんかいたずら書きみたいのを紙っきれにチベット語で書いてるから、なんて書いてんのって後ろから覗き込んで聞いてみたら、恥ずかしそうに英語で教えてくれた。
"We all wanted to get soon freedom"

なんかうまく返事ができなかったな。



2013/04/08


床屋へ行った。

人と人とが理解しあうことのむずかしさ。もし理解し合うことができたとしたら、それがいかに奇跡的なことであるか。
そう言うことを考えてます、かるく長渕みたいな髪型になって。




2013/04/07


乗り合いバスにて。
ちょっと大きめのRV車に、まあインドなんで驚くほど詰め込む。で僕は運転手の隣。運転手含め前の席に4人、助手席に3人ということ。当然運転手の隣の僕はギアを股にはさみ、間違ってペダルを踏まないように注意せねばならぬ。

カーブの続く山道を、運転手君は歌いながら実に楽しそうに走る。
僕は前方を見ながら心の準備をする。
ふと彼の左手が僕の内ももに触れる。
わかってるよとばかりに、僕はおもむろに股を開く。
ロー、セカンド、サード。
2速に入れる時、ギアと彼の左手は僕の股間を刺激する。
あー、昼下がりのダラムサラ。

すみません、下らなすぎますね。







2013/04/06

「we chat」というのをご存知だろうか。知ってる人もいるとは思うけど、どうも中国発のSNSというのか、メールとかボイスメッセージ送ったりするアプリのよう。アジア中心にたくさんの人が使っているらしい。
周りを見渡すとチベット人たちもはまっている人たちがとても多い。近くにいる人を見つけられるらしいが、だからかなのかどうなのか、みな会ったことのない人たちとメッセージを送り合っているようだ。いわゆる出会い系のような使い方。
仕事中でも何でもみんなのモバイルは鳴りっぱなし。スマートフォンって実際世界を変えてしまったのかもしれないなって思う。

近所のカフェで、隣の席のお坊さんもずいぶん熱心にスマホにメッセージを送ってる。
狩る坊主もいれば狩られる坊主もいるということか。





2013/04/05


たまにはタルチョの下でぼけーっとしよう。







2013/04/04

ダラムサラの坂道を加速度的に転がり落ちる玉ねぎを
みなぼんやりと眺めている。





2013/04/03

毎日ビールを買いにいく酒屋。毎日行ってるにもかかわらず一言も口をききゃあしない。ただ首を横にかしげるばかり。
日本で商売してたものとして、サービスの量のさじ加減について考える日々。
だんだん腹立ってきたから晒してやることにする。





2013/04/02


インドに行って俺は見違えるようにやせるだろうと、何人かに大見得を切ってきたが、いっこうにその気配はない。おなかも壊さないし、チベット人の炭水化物馬鹿食いにつき合う日々。目の前にあるものは断れないし、残せない性分なんだよな。
ほんとにすごいのよ、皿に盛るご飯の量と麺の量が。あーあ。



2013/04/01


今日は4月1日。みな朝からダマされ無駄に走りまわっている。
「事故で下半身はもうダメ。今病院なの、すぐに来て」みたいな事をちょっと遠くの親戚にか細い声で電話してる。いやいや、やりすぎじゃないですか。
ということで今日もいい天気です。さっ仕事行こっ。